適性検査の「ちょい足し学習」国語・算数

塾や家庭での学習を始めたばかりの時期は、慣れないことも多く、意欲はあるのに手が進まないことがあります。
そんなときは、以下のポイントを参考に、お子さんの学習状況を確認してみてください。

国語

要点をつかむのが苦手

  • ちょい足し学習:精読
  • おすすめの理由:出題文の要点や主題を答える問題が非常に多いため
  • 取り組み時間 11015

文章の最初と最後に注目する

o 出題文の最初と最後の一文を読む。
o 「この文章は何について書かれているか」を一言(一文)でまとめる。
o 本文全体を読んで最初と最後のつながりを考え、自分の言葉で書き留める。

1段落(物語なら場面)ごとに要約する

o 1段落ごとに内容をメモする。
o 全段落のメモを見て、全体の要点を考える。

国語の基本的な読み方と似ていますが、適性検査の場合は「いかに早く概要をつかむか」が重要です。
次の作文作成にも関わるため、数をこなして、早く正確にできるようにしておくと役立ちます。

文字をきれいに書くのが苦手

  • ちょい足し学習:丁寧に書く練習
  • おすすめの理由:文字の矯正を追い込み時期に行うと焦りを招くため
  • 取り組み時間 510

1行だけ丁寧に書く 

o 読み慣れた短い文章(教科書など)を使う。
o ひらがな・漢字・数字(漢数字と算用数字)を含める。
o 書いた後に、自分で読めるか確認する。

文字を書くのが苦手なお子さんほど、「今さら練習するなんて恥ずかしい」と思いがちです。
自尊心を傷つけないように、「なぜ今、文字を整える必要があるのか」を親子で確認しましょう。
適性検査では、読みにくい文字や雑な字は即減点の対象になるため、この時期から丁寧に書く習慣を身につけることが重要です。

算数

場合の数の考え方が苦手

  • ちょい足し学習:生活の中で組み合わせを考えるゲーム
  • おすすめの理由:適性検査では日常生活の場面を題材にした問題が多いため
  • 取り組み時間 :1回5~10分

朝食の組み合わせを考える(理想の食事でもOK)

o 例:主食(パン・ごはん)× 副菜 × 飲み物のバリエーションを考える。
o 樹形図を作ったり、マグネットシートを使ったりして視覚化する。

衣類のコーディネートを考える

o 例:Tシャツ3枚 × ズボン3枚=?
o 写真を撮りながら考えると、可視化できて楽しい。

場合の数の問題は適性検査で頻出
です。
机上の学習だけでなく、日常生活の中で取り入れることで、問題に対するハードルを下げることができます。

計算はできるのに、説明が苦手

  • ちょい足し学習:計算の手順を説明する練習
  • おすすめの理由:算数だけでなく、理科の問題でも求め方の手順を説明する力が必要なため
  • 取り組み時間 1510

計算問題を1問選んで実際に説明する

o 「友だちに教えるなら?」を意識しながら、計算ごとに声に出して説明する
o 親御さんが「どうしてこの式を使うの?」と質問してみる
o うまく説明できない部分は、計算を書き出して整理し、言葉を加える

まずは、お子さんのやり方を見守りましょう。

うまく進まない場合は、「はじめに」「次に」「したがって」といった言葉を挟む練習をして、口述で式を説明できるようにしていきます。
あまり詰め込みすぎると続かないので、「短時間で繰り返す」ことを意識すると効果的です。

まとめ

「ちょい足し学習」は、お子さんが負担を感じにくい形で適性検査対策を進める方法です。
「国語」「算数」の苦手なポイントを把握し、少しずつ取り入れていくことで、確実に力をつけることができます。
ぜひ、ご家庭で試してみてください!