いよいよ新年度スタートです!
毎年、2月になると
「もう6年生なのに、やる気が感じられません」
「こんな状態で、本当に入試を迎えられるか心配です」
という不安をとても沢山頂きます。
でも、このメッセージを書いている今(2月1日現在)、6年生達は試験会場で立派に入試問題と向き合っています。
勉強してきたテキストやノートの数が最後の一年間で倍増し、
一年前には解けなかった問題も立派に解けるようになりました。
この受験生達も一年前はまだまだ入試が他人事で、親御様も皆さんと全く同じ不安を抱えられていました。
偏差値やクラスが下がれば「うちの子は入試に向いていないのでは」と凹み、上がれば「これが続くのだろうか」と不安になる…
そんな時は是非、中学受験カフェの「掲示板」や「オンライン相談会」の6年生動画をのぞいてみて下さい。
きっと、「うちだけじゃないんだ」とホッとされるだけでなく、
「我が家と全く同じ状況!」と感嘆される事も多々あると思います。
一方、最後まで受験生になれなかったり、成績が低下し続けてどん底で本番を迎える6年生もいます。
さらに深刻になると気力、体力が低下しきってしまい、入試当日に布団から出てこられない6年生もいます。
こういったご家庭に共通する要因はただ1つ。
「親が子どもと向き合ってこなかった」
これに尽きます。
我々は、カウンセリングや指導、オンライン相談会で、子どもからのSOSを察知すると
「もっとお子さんの頑張りを見てあげて下さい」
「勉強以外で親子の関わりの時間を作って下さい」
「お子さん自身を認めてあげて下さい」
と何度も、本当にしつこいほどお願いします。
そして、ここから明暗が分かれます。
「目が覚めました」と見方を変えて下さるご家庭。
「口出しされる筋合いはない」とスルーされるご家庭。
スルーされたご家庭は必ず、小さなひずみが積もり積もって、ある時子どもが何らかの形で爆発します。そして、
「どうしたら良いでしょうか」
と再び泣きついてこられます。
「子どもに罪はない」からこそ、根気よく何度も同じ事をお伝えしますが、
「だから何度も言ってきたじゃないか」というのも、偽らざる本心です。
中学受験は子どもを変えようとするのではなく、親が変わらなければ状況は変わりません。
「受験は親が9割」とまでは思いませんが、「受験は親子関係が9割」位は断言しても良いのでは――コロナ禍の2020年度を振り返り、改めて感じ入っています。
中学受験カフェの皆さんには、中学受験を良い経験にして欲しい一心です。
新年度を迎えると、どうしても今まで以上に点数や偏差値、クラスといった「数字/記号」に翻弄されてしまいますが、
一番大切なのは「我が子そのものをきちんと見ること」――これに尽きます。
勉強法やモチベーションの維持、学校選びなども必要な要素ではありますが、
2021年も一緒に、大切なお子様の成長のお手伝いをさせて頂けましたら幸いです。