親のメンタルコントロール

新学期が始まりました

夏休みが終わり、学校が始まりました。
6年生は特訓授業も始まりましたが、お子さんの様子はいかがでしょうか?

頑張っている様子を見れば
「これだけ頑張っているのに、どうして思うように成績が上がらないのかしら」
と不安になります。
周囲も頑張っているのでなかなか成果に結びつかないという事情もありますが、

うまくいっている事は継続する、うまくいっていない事はやり方を変える。

これは基本です。頑張っているのに先が見えないという場合は、是非オンライン相談会でご相談下さい。

やる気に関する悩み

前述とは別に、これから特に6年生で増えてくるご相談が

  • 取り組み方が相変わらず雑
  • 宿題にダラダラ取り組む
  • 模試の結果が悪くてもテレビに向かう
  • いつまでたっても勉強に取りかからない...etc. 

という取り組み姿勢に関するもの。
そんなわが子の姿を見て「入試まであと数か月なのに!」とイライラが沸点に達し、自分を抑えることが難しくなりますよね。

では、親が安心するのはどのような受験生でしょうか。

「入試を我がごととして捉え、やる気に満ち、常に集中して勉強に取り組む。テレビやゲームを封じ、模試や過去問の点数に悔しがって奮起する」

しかし、それは大人が創り上げた幻想、理想の受験生像です。
親がやきもきする行動をとる受験生たちにとって、入試はまだまだひとごと。
志望校別特訓の宿題だって「やれと言われたからやる」状態で、「これが入試に出るから攻略するぞ!」という気概を持っている子は、ごく少数派です。

でも、遊びたい盛りの小学生が膨大な時間を勉強につぎ込んでいるわけです。
学校から帰って塾に行き、受験勉強に毎日取り組んでいる…それだけですごいことだと思いませんか?
「みんなそうでしょう?」と反論が聞こえてきそうですが、周囲と比べるのではなく、わが子を見てあげて下さい。
一年前より解ける問題が確実に増えているはずです。

「全部不合格でもいいや」と思っている子など一人もいません。
子どもの頑張りが、親の理想と離れているだけ、親の理想が高すぎるだけです。
まだあどけない表情で寝る子どもが、こんなに勉強しているのです。

「憧れの志望校」とのつき合い方

6年生の秋になると、様々な模試類の結果から現実が見えてきます。
とはいえ、ここにくるまでに中学受験には時間もお金も投資してきました。
それよりも、多岐に渡るフォローがどれほど大変だったか――その精神的な負荷はお金ではかることなどできません。
となれば当然、
「ここに合格するためにやってきたのに」
「せめてこのラインまでは」
という気持ちが出てきます。

先日、Voicyで

私は御三家の中学に通われているママ友を密かに憧れ、息子を受験の道に導いたことを後悔しています。
サピ通いで五年生になっても成績は上がらず最下位クラス。
宿題の処理能力も遅い。
今、息子は鉄道研究部への憧れが出てきたため受験に前向きです。
亀の歩みながらも頑張っていることも感心して応援していますが私は難関校への憧れが消えません。
受験の結果、低い偏差値の学校のために塾代を払い続けたことも無駄では無かったと思えるのか心配。

というご相談を頂きました。

私なりの回答はさせて頂きましたが、その後、受験を終えた先輩ママ達からの本音がコメント欄に溢れています。
ぜひ、Voicyをお聴き頂き、リスナーの皆様からのコメントを読んでみて下さい。
中学受験カフェの先輩方もいらっしゃいます。

https://voicy.jp/channel/2865/379204

我が子にイライラする、テキストを投げる、志望校を手放せない――皆さんが「我が子のために」と頑張ってきたからこそ、こうなるのはどれも当然です。
中学受験を終えた先輩保護者の皆様も、同じ道を通ってきました。

まずは親御様こそが、孤独に陥らず、SNSの匿名投稿に煽られず、安心して相談できる場・気持ちを出せる場を見つけて下さい。
中学受験カフェがその場になればと願って止みませんし、我々も全力でサポートさせて頂きます。