長い夏休みを乗り越える
夏休みに入り、あっという間に8月となりました。
「夏休みは天王山」「弱点を克服する」など、強い気持ちを持って迎えられた夏休みかと思いますが、7月が終わってみて実際いかがでしょうか?
「思ったよりはかどっている」
「大切な夏休みなのに相変わらずダラダラしている」
「夏休みに入ってむしろペースが崩れた」
など、ご家庭によって感想は色々かと思います。
夏休みの前半を頑張れた子は、後半にペースが崩れます。
前半頑張れなかった子は、後半に少しやる気を出す時が訪れます。
つまり、夏休みすべてを走り切れる子などいない、という事です。
やる気のない日、宿題の雑な日があると、どうしてもそこが目についてチクリと言いたくなりますが、むしろそれは疲れが溜まってきたSOS。
お子さんに疲れが溜まっているという事は、きっと伴走している親御さんにも、無意識に疲れが溜まっています。
そんな日は、いつもよりゆっくりお風呂に入ったり、夕食の時間を少し長めにとって沢山笑ったりして、プチリフレッシュしてみて下さい。
長い夏休みをそこそこ元気に終えられたら万々歳!です。
単調な毎日にちょっとした変化を
そして、一つご提案。
様々な場所で、塾に向かう、あるいは塾から帰ってくる小学生を日々見ていますが、お子さんがどんな様子で外を歩いているか、ご存知でしょうか?
友達と団子状になって元気に歩いている子、1人で下を向いてトボトボ歩いている子――本当に様々です。
今年もコロナ禍で思うように遊べず、プールや校庭開放もなく、小学生にとっては、家と塾の往復しかない日々かもしれません。
唯一の息抜きがテレビやゲームになりがちなのも、ある意味仕方がない面もありますよね。
でも、今は思春期直前の心を育む大切な時期。
そんな時に、毎日同じ景色しか見えていなかったり、日々にめりはりがないのは、ちょっと可哀想な気がします。
“塾の学習単元の変化”だけがメリハリじゃ、寂しいですよね。
だからこそ「毎日、空を見てごらん」「今日、どんな空だった?」と話しかけてあげて下さい。
空の色も雲の形も毎日違います。
そんな変化に気をとめる習慣を作ってみること――それが、お子さん、そして親御さんの心に、少しだけ柔らかさを与えてくれるんじゃないかな、と思います。