誤字脱字やテストの間違いの直し方は?

字の書き間違いが直りません
小5男子ママ
字の書き間違いが多く、毎回間違えるたびに強い調子で注意しているのですが改善しません。
本当に困っています。何か対策はありますでしょうか?

塾の宿題と復習テスト対策を優先していたら、テスト直しの時間が取れません。
宿題を間引いて、テスト直しを優先したらよいのでしょうか。
テスト直しのやり方に何かアドバイスがありますか?

また、塾の必修テストは受けたほうがよいですか?

※掲示板やオンライン相談会の中で、皆様に幅広く参考になると思われる質問について、こちらでお答えしていきます。

誤字脱字の改善には客観性を育てましょう

お子様の誤字、脱字にお困りのご相談はよくあります。
子どもはまだ複数の視点を持たないため、客観的な注意を払えず自分の思った通りの字を書きます。
これは子どもの発達段階ではよくあることですし、それぞれの成長のペースもありますから、毎回書き間違えるたびに強い調子で注意せずあまり深刻にならずに受け止めましょう。

とはいえ、成長に任せるだけでは中学入試に間に合わなくなるご不安もお持ちになるでしょうから、きつく叱るのではなく、「解答は読む相手がいるのよ。相手に読みやすい字を書くのは思いやりにつながるね。人への思いやりを大事にしようね」と声をかけてみてください。
そうすると、自分と相手という客観性が生まれ、人のために丁寧さを心がけるようになってきます。
一度の声かけだけで客観性がすぐに備わることは難しので、繰り返し根気よく導いていかれることをお勧めいたします。

生徒に上記のような声かけをすると、ハッとした表情になるケースが多いです。
これまで自分に備わっていなかった視点に気づくのですね。
注意して分からせるのではなく、子どもの気づきを引き出す声かけを日頃から心がけるようにすると、お子様に変化が見られるようになります。

いま小学5年生とのことですので、6年生になり受験生として自覚が芽生えてくれば得点に対してだんだん欲が出てきます。
そうすれば、書き間違えや計算ミスに、自らのアンテナが高くなってきます。
いまはまだ得点にあまり欲がないのかもしれませんね。
お子様の成長のペースを見守りつつ、「ほんとはできたはず問題特集」のようなノートを作り、ミスを可視化するやり方を考えていくなど、お子様自らがミスを客観的に見つめられるような工夫をしていくとよいでしょう。

家庭学習の優先順位の決め方