適性検査に登場する実験や観察
ある公立中高一貫校の学校説明会で「自由研究は夏休みだけ頑張るのではなく、日常生活の中で小さな自由研究を積んでおくことが、問題を解く力につながります。」というお話をいただいたことがありました。
適性検査は確かに、私立中学の入試に比べると実験や観察はたくさん登場しています。
「観察眼」が求められているわけですが、出題を見ると「理科」単体というよりはむしろ家庭科ミックスのものが多く見受けられます。
例えば、みなさんのお宅の冷凍庫。
暑い夏のこの時期、氷は毎日出番があるかと思いますが、使っていない氷が「なんだか小さくなっているような・・・」という経験ありませんか?
冷蔵庫の氷に関する適性検査問題
お母さんは、使わないで何週間も冷凍室に入れておいた氷が小さくなっていく理由について、「表面から氷が少しずつ冷凍室内の空気中へ出ていくから」と言っています。次の各問いに答えなさい。
(1)「表面から氷が少しずつ冷凍室内の空気中へ出ていくから」という考えが正しいことを確かめるには、どのような実験をすればよいですか。答えは、次の①、②の順に書きなさい。
① 実験のくわしい方法
② 予想される結果
(2)(1)の実験だけでは、冷凍室に入れたままにしておいた氷が小さくなっていく理由として、「表面から氷が少しずつ冷凍室内の空気中へ出ていくから」とは言えません。ほかにどのような説明が考えられますか。次に、その考えが正しくないことを確かめるために、どのような実験をすればよいですか。答えは、次の①~④の順に書きなさい。
① 考えられる理由
② ①を確かめる実験のくわしい方法
③ 予想される結果
④ 予想される結果から分かること
2010年東京都立小石川 出題より一部抜粋