『天上の虹』里中満智子 全23巻
「歴史的な知識」は中学受験から大学受験まで必要だし、日本人なら日本史を一般教養として知っておくべき!
日本史は「明治~昭和の時代」が重要と言われるんだけど、意外と盲点なのが奈良時代。
でも、奈良時代は、日本の国家の基礎が出来上がった重要な時代。
「町作り」「法律」「官位」などの行政の仕組みや、「宗教」「文字」「美術」など文化の基礎が形成された重要な時代なんだよ。
当然、奈良時代は頻出単元。
それなのに苦手な子が多いの。
例えば天智天皇とか天武天皇とか聖武天皇とか、似た名前ばかりで大混乱のあなた!
漢字ばっかりで頭くらくらの君!
まずはストーリーを頭に入れちゃおう。
そう『天上の虹』。
これさえ読めば、大化の改新から大宝律令までばっちり。
主人公は、後に持統天皇となる女の子。
彼女は、政治の才能がずば抜けている父親(天智天皇)と、愛する夫である天武天皇との確執の中で葛藤しながら成長していくんだけど・・・成長する過程で父親に似て政治の才を発揮していくの。
彼女の恋は?人生は?どうなっちゃうの?!
読み進めるうちに皇族たちの愛憎渦巻くドラマに魅了され、休憩時間の漫画タイムに奈良時代の重要な事件と人物相関図を勝手に覚えちゃう。
ちなみに同一作者の『長屋王残照記』『女帝の手記―孝謙天皇・称徳天皇』という漫画もあるので、併せて読めば女性天皇については入試に出てくる全員を網羅できちゃうね。