理科・社会の先取り学習

理科・社会の先取り学習を進めた方が良いか?
小5女子ママ
友人のお子さんは、理社の成績が頭2つほど抜きん出て、他科目をけん引して好サイクルになっています。
受験終了組から塾のテキストを譲り受け、5年の単元は完了し、今6年の予習をしているとのこと。
我が家は5年の基礎講座を重視する目標を立てたばかりで、予習をする余裕がありません。
友人のお子さんのように、どうにか時間を工面して、理社の先取り学習をすすめた方がいいのでしょうか?

※掲示板やオンライン相談会で安浪、富田、青山、金子が回答したもののうち、皆様に幅広く参考になると思われるものを、こちらにも公開していきます。

先取りできる子は限られている

このケースは、もともと理科や社会に興味があり、勉強そのものが好きというケースです。
しかも、頭2つほど抜きん出ているならばレアなケースです。

算数についても先取りについてよく質問を受けますが、一学年先を先取りして良いのは、よほど算数ができる子(飛び級など)のみ。
勉強で最も大切なのは足場(基礎)を固めることです。

何よりも大切なのは足場固め

5年生の勉強ボリュームは相当なもので、平常授業の復習、宿題だけでも大変です。
その上、一学年先の内容を予習する時間を捻出する事自体に相当無理があります。
ほとんどのお子さんは、前倒しして取り組むことにより、潰れてしまう心配があります。

塾は色々考えてテキストやカリキュラムを作っていますので、欲張らずに、現在の学年の内容に則ってやっていくのが大切です。
5年生はどの科目も、非常に重要な新規分野が目白押しです。
今は5年生の基礎をしっかりと固めましょう。 

余裕があるなら授業の予習を

先取り学習とまではいかずとも、その日の授業で扱う内容にザッと目を通してから授業に参加すると授業理解が変わってきます。
四谷大塚のテキストは「予習シリーズ」との名前がついているように、“予習してから授業に臨むように”と作られています。

また、社会(歴史)はポイントのみを授業で説明していくことが多く、大きな歴史の流れを把握しにくい場合があります。
その場合にお勧めなのが歴史漫画。
予習するならば、“無理なく楽しく”を大切にしましょう。