座談会「秋に向けた心構え」

昨年9月に実施した「中受カフェ」のリアルレポートです。
秋の心構えについて、是非こちらで予習して下さい。

 

  • 安浪
  • 金子
  • Aさん(5年女子 日能研明大前校)
  • Bさん(6年女子 サピックス渋谷校)
  • Cさん(6年女子 日能研柏校)  

 

自己紹介とご相談

Aさん:5年女子で、4年生の2月から日能研の明大前校に行っています。志望校ははっきりしていないのですが、家から近い学校が昭和女子と恵泉なのでそのあたりにいけたらと思っています。算数ができなくて、私も中学受験を経験していないのでわからず、そんな中、京子先生にたどり着きまして、今日は色々教えていただけたらなと思います、よろしくお願いいたします。

Bさん:6年女子で、サピックスの渋谷校に通っています。志望校は女子学院です。夏休みあたりから反抗期がでてきてしまい、コミュニケーションが取れているような取れていないような。

Cさん:6年女子、日能研の柏校です。志望校が決まったのは5年生なのですが、ここにきて志望校を変えたいと言い出しています。反抗期になり娘との関係が難しいです。

金子:ありがとうございます。6年生のお母様方みなさん親子関係で悩まれているようですね。よくあるパターンというか、みんな通る道ですね。親子関係にヒビが入ったままだったり、引きずるようなのが一番よくないので、ぜひ今日は発散していって下さい。

親が先走ってしまう場合

金子:さて、お子様がどうしても行きたい気持ちはどのくらいですか?中学受験は子供のために親が行かせたいとなってしまっていることが多くて。子供はお母さんがそういっているから間違いないんだろうなと思ってしまっていることが多いですね。Bさん、どうですか?お子さんの意思は?

Bさん:実は私の母校で、本人が見に行きたいと言うまでは連れて行かなかったのですが、5年生の時に行きたいと言ったので連れて行きました。

金子:お子さんの意思を尊重されていますね。お母様から見て勉強が足りないと思ってケンカになってしまうんですか?

Bさん:そうですね、模試で60%くらいなので、本当に行きたいならもっと頑張ればと言ってしまい、そうするとどうしてケンカになってしまって。私自身が補欠で番号がない経験をしているのでその気持ちを味わってもらいたくなくて言ってしまうのですが。

安浪:でも勉強をしてはいるんですよね?

Bさん:1時間くらいで終わりそうなものを2時間かけてやってたりして。本人は公立には行きたくないと言っているので余計に頑張って欲しくて。

金子:まだ9月ですから今の時期に親御さんが思っているほど頑張れる子はいないですよ。今から求めていると途中でプツンと切れてしまう。今は疲れさせない方がいいですよ。子供だからゆとりをもっておかないと最後は頑張れない。最後は自分で勉強するもの、と気づいた子が勝ちますね。教えてわかるものではない。根っこを見て下さい。

Cさん:まさに自分で考えて足りないところを埋めて欲しいのですが、一人っ子だからと色々手を出してしまってきたので、次は何やるの?と聞いてくるんです。私にできる言葉がけは何でしょうか?塾の先生には手を離してみて下さいと言われたのですが、この時期に突き放すことができなくて。

安浪:6年生のこの時期に突き放して学習スタイルを確立しろっていうのは無理ですよ…。ただし、選択肢を与えてあげてちょっとずつ手を離すのはできると思います。

金子:親が求める物量を与えるんではなくて、やるべきものの中でどれならできるか考えさせて。それが10のうち1でも我慢する。1でも自力でできたらいい。

安浪:あと、親の10って多過ぎます。さっき言ったようにやらせ過ぎ。みなさんが思っている量の半分をこなすのも小学生には難しいかもしれない。

金子:10完璧なんてお子さんたち潰れちゃう。だから、省けるところは省いて、これだけはやったということが大事。これだけは理解できればという指針を示してくれる塾の先生がいればいいですね。100点取れなくても受かるのでね。

志望校をどうするか