受け身で受験を始めた場合
自分から受検したいと決めたわけではなく、友達が行くなら・・・・そんな温度感で受検を決めたお子さん、実は少なくありません。
中でも、公立中高一貫校は「友達の影響」で名前を知るケースが多く、親としては「このまま流されて大丈夫?」と不安になることもあると思います。
でも、その“友達と一緒に”という気持ちが、あとから自分の目標に育っていくこともあります。
ある家庭では、最初は本人にあまり乗り気な様子がなかったものの、説明会から帰る途中で「この学校、○○ちゃんと一緒に制服着たらどんな感じかなあ」とぽつり。
そのあと少しずつ、「どうやったら入れるの?」「私立と何が違うの?」と、自分から質問をするようになっていきました。
親ができる3つのこと
では、親はどう関わればいいのか?
以下のような「3つの行動」をおすすめします。
- 学校説明会や文化祭の“同行”を先に決める
→ 子ども任せにせず、親がスケジュールを先に立てる。
一緒に行くことで、五感で感じた“気になる”が芽生えることがあります。 - 会話の中で“子どもの言葉”を拾って返す
→ 「制服ってこんな感じ?」「○○ちゃんがいるなら楽しそう」などのセリフを、
「そうだね、実際に見てみると印象変わるかもね」「学校のHP見てみようか。」など受け止めて深掘りしてあげる。 - いきなり対策ではなく、“興味ワーク”を試してみる
→ 例えば「この学校の1日スケジュールを見てみよう」と話題にする。
→「塾ではできない勉強があるらしいよ」など、探究心を刺激する問いかけを。
公立中高一貫校の受検となると、適性検査。
まず焦って作文や過去問を解く方が多いです。
ですが、ボリュームや難易度を考えると、この時期はあまり効率的とも言えません。
まずは興味を持てそうな大問を1つ解いてみましょう。
また、中学受験カフェでご紹介している適性検査対策のワークに手を付けてみるのも、お子さんと出題内容の相性を確認するうえで有効です。
私立対策もままならないのにと焦らず、選択肢の一つとしての確認作業としてとらえてみるのはいかがでしょうか。
また、親御さんが受検も視野に入れた準備を整えても、なぜかお子さんが口だけで、一向に対策が進まないのも、よくあることです。
実際にその気にさせるのは時間がかかることもあります。
でも、興味を可視化するきっかけを家庭の中で作っていくことで、「自分からやってみたい」という気持ちの芽が育ち始めます。
お子さんの進路選択肢が上手に広がるといいですね。