過去問は何年分解けば良いでしょうか?

過去問の取り組み方は?
過去問は何年分解けば良いでしょうか?
また、複数回受験のある学校は、どの回をやれば良いでしょうか?

※掲示板に投稿された中で、皆様に幅広く参考になると思われる質問について、こちらでお答えしていきます。

どの志望校順位から取り組めば良いか

第一志望から解かせる塾が多いですが、基本的に第一志望は

  • 思い入れが強い
  • 第二、第三志望より難しい

というご家庭がほとんどです。

そのため、できる限り押さえ(第二志望以下)の学校から始めましょう。

いつから取り組めば良いか

第一志望の過去問は、9月に解いてもまだ点数は取れないため、子どものモチベーションが下がるだけです。
大枠が出来上がってくるのは11月あたりなので、この頃から取り組めれば御の字です。
まだ思うような点数は取れませんが、子ども自身が解きながら「どの分野、単元を埋めねばならないか」をつかめるようになってきます。 

また、入試は

  • ピークを本番に持ってくる
  • 慢心を防ぐ

事が大切です。

第一志望にあまり早くから手を付けてしまうと過去問の傾向を忘れますし、点数が取れてしまうと慢心につながり、蓄積してきた学力が崩れてきます。

時間の確保

まずは、カレンダーに「過去問に取り組める日」をマークしましょう。
この時、ギッシリ詰め込むのはNGです。
予定通りには進まないことを見越し、バッファ日も確保しておきましょう。

できれば4科目まとめて解くのが理想ですが、現実的にはなかなか時間がありません。

冬休みが始まるまでは、1か月に12回、4科目続けて解く日が確保できればOKですし、冬期講習中やお正月、祝日などでも解くタイミングはあります。

算数と理科は大枠ができる(頻出分野の穴を埋める)までは手を付けられませんが、国語や社会は早めに手を付けられます。
午前中に模試があるならば午後に2科目のみ解く、塾のない日に1科目解く、など柔軟さを忘れずに。 

取り組む年数は仕上がりによる

基本的には、第一志望は赤本1冊分(58年分)、第二志望は35年分、第三志望は3年分が目安です。
しかし、実際は状況によってケースバイケースです。

「第一志望が現実的な場合」

傾向があまり変わらない学校ならば、ある程度の回数を解く必要があります。
この場合は、11月の初めから取り組まないと過去問が終わりきらないので、計画的に進めていきましょう。

「第一志望がチャレンジの場合」

現実的には第二志望が隠れ第一志望の場合は、第二、三志望に力を入れ、第一志望は35回にとどめておきましょう。 

一つの学校に集中するか、複数校をランダムに解くか

学校によって出題傾向、時間配分が異なります。子どもに傾向をつかませるため、「10月は第3志望、11月は第2志望」というように、垂直に解きましょう。

複数回受験のある学校の場合

1回がダメならば第2回も受ける、という場合は、12回共に複数年解きましょう。
3回しか受けないならば、第3回のものだけでOKです。
また、実施回によって出題傾向やレベルにそれほど差がない学校ならば、どの回を解くかにあまりこだわる必要はありません。
ただし、芝や鷗友のように、第1回と第2回で難度が異なる学校もあるので、判断のつかない場合は塾の先生に聞きましょう。